SCWは以前、スノースクートの発案者フランク・ペトゥー(Frank Petoud)氏に
直接聞いてみたことがありました。
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SCW:
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ねぇフランク、どうしてスノースクートのボードは真横から見るとハの字になってるんだい?
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フランク:
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君はスキーの板を真横から見たことがあるかい?
スキーの板もハの字をしていて、加重がかかるとしなるよね。
スノースクートも加重がかかると、スキー板のようにしなってカービングするんだ!
えっ…!?
正直フランクからこんな答えが返ってくるとは思ってもいなかったからびっくり…。
なぜなら、当時のスノースクートはハの字型を生かせる構造ではなかったからです。
確かにフランクの理論は正しい。
でも、フレームにボルト締めされているボードが、スキーのようにしなる訳がなかったのです。
ファインフィッティングを施していないスクートに乗ると、カービングに非常に苦労します。
「自分はスノースクートに向いてないんじゃないか…」と思ってしまうほどです。
しかし、それは違います。
スノースクートがカービングできるセッティングになっていないのです。
そもそもカービングというのは、雪をエッジで切り、板をずらさないで滑ることを言います。
しかし通常のエッジは、フロントボードの前方・リアボードの後方でわずかに接雪するだけ…。
雪を切るためのエッジが雪にくっつかなければ、カービングなんてできるわけがない!
ファインフィッティングは、ハの字になっているボードを平らにするセッティングです。
これによって施すことによって、前後のボードレベルをフラット(平ら)にしてやります。
雪に接するエッジ長(接雪長)が長くなり、安定したカービングができるわけですね!
さて、ファインフィッティングによってボードレベルはフラットになりました。
しかし!
「ボードがしならない」という根本的な問題は解決していませんね?
ボードがしなるためには、しなるための環境が必要になるのです。
それを実現してくれるのが、
当社オリジナルパーツ ボードアタッチメントキット B.A.K. です!
ファインフィッティングとB.A.K.のどちらが欠けても、スクートの性能はフルに発揮できない。
SCWはそう考えています。