行ってきました初滑り! ~TYPE-Xボード インプレッション編~

前回の記事に続き、今回はボードインプレッションです。
使用ボードは「Nicolas Pillin Signature Board TYPE-X」です。
気になってる人も多いよね。



インプレッションに入る前に、このボードのルーツについておさらいを…



Nicolas Pillin(ニコラス ピラン)は、スノースクートフリースタイル世界チャンピオン。
上の動画を見ても分かる通りビッグエアーやフリースタイルが得意な彼が、
【スノースクートライディングを次のステップへと引き上げるためにどんなボードが必要なのかを真剣に考えたんだ。】といって開発されたのがこのボード。
カタログ上では、「どのボードよりもワイド&ロングなシェイプになっており、ビッグエアーからパウダーランまでこなせる、究極のフリースタイルボード」という売り込みになっています。
Nico本人開発インタビュー全文はコチラ



ルーツをおさらいしたところでまずはスペックを見てみる。
G1ボードと比較すると…

・Fボード
→全長はG1ボードと同じ。
→全幅はG1ボードより広い。ノーズ: 5mm, ウェスト: 10mm, テール15mm 広い。
→有効エッジ長はG1ボードより90mm短い。
→サイドカーブはG1ボードより大きい。

・Rボード
→全長はG1ボードより25mm長い。
→全幅でG1ボードより広い。ノーズ、ウェスト、テール全てにおいて6mm広い。
→有効エッジ長はG1ボードより40mm短い。
→サイドカーブはG1ボードより大きい。

スペックの数字だけを見ると、カービングボードというよりは、パウダーやバックカントリー向けボードの毛色っぽい。コンセプト通りのようですね。
フロント比較1
フロント比較2
リア比較1
リア比較2


さて、そんな先入観を持ちつつのインプレッション。
滑走コンディションは前の記事にある通りで、フレームはSTYLE-R、B.A.K.取付済み。
ライダーは身長175cm, 体重60kg。

実際に乗ってみると…これは!期待を裏切られた!いい意味で!

ボードのソールはしっかり雪面を捉えてスムーズに滑る。ハンドルの暴れもない。
この日はカリカリのアイスバーンもところどころにあってハードなコンディションだったけど、そんなハードな雪面でも踏めば踏むだけ食い込んで、きれいなカービングが決まった。
TYPE-X ライディングポジション

カービング時に若干リヤに加重すると、FRボードのエッジが一体となり、スピードを増しながらカービングできました。
STYLE-Rとの相性も非常によく、高速滑走時の安定性もしっかりしてる!

ハンドルを切ってフレックスとトーションでカービングのきっかけを作るG1ボードと違い、Xボードはスクートを寝かせることによってエッジを接雪させることでカービングのきっかけになるのが特徴的だったかな。

スーパーハードというだけあって、硬さは結構なものがあります。
軽量者(~50kg)が乗るにはちょっと硬すぎるかな?

肝心のフリースタイルは…初滑りなのと、そもそもフリースタイルが苦手なのです。。。
よってそっち方面のインプレッションは無し!



総評

有効エッジ長の短いことからハンドルが暴れることを予想してたけど、そういうことは全然なかった。
これには恐らく有効エッジ長・幅広のボード・ボードバランスがちょうどよく作用してるんじゃないかと思う。

カービングに関しては、短い有効エッジを絶妙な板の硬さで接雪させることによって、特徴的かつハイスピードなカービングができるようです。

スペックやコンセプトだけ見るとフリースタイルボードとしか思えないけど、実際に乗ってみるとその懐の深さにびっくり。
メーカーではフリースタイルボードという触れ込みですが、カービングにも十二分に対応してると思います。
スペックの数字やコンセプトからは予想できないような懐の深さのあるボードじゃあないでしょうか。
結論は、 あると思います!(古

パウダーや圧雪でも試してみたいです。


今回の様子の動画↓
初撮影、初編集、初投稿ですが。。。

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